こんにちは、ティーアドバイザーのMii(みぃ)@mii_teaparty です!
今回は、国産紅茶発祥の地として有名な丸子紅茶の紅富貴と本山をレビューします!
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丸子紅茶(まりここうちゃ)とは?
丸子紅茶は、国産紅茶発祥の地と呼ばれる丸子地区で生産される紅茶です。
生産者の村松二六さんは、一度は失われた、国産紅茶の歴史を取り戻したレジェンドとも言われています。
また、国産の紅茶品種「紅富貴(べにふうき)」を、初めて民間で栽培することに成功した人物でもあります。
和紅茶の歴史と丸子紅茶
日本で紅茶作りを広める重要な役割を果たしたのが、明治時代に静岡県の丸子(現在の静岡市)でお茶の栽培をしていた多田元吉という人物です。
当時、日本は海外にお茶を輸出していましたが、輸出先のアメリカでは、緑茶よりも紅茶が大人気!
多田元吉さんは、紅茶の製造方法を学ぶために中国やインドなど海外に行き、帰国後にその技術を日本に持ち帰りました。
これにより、日本でも本格的な紅茶が作られるようになったのです。
しかし、1971(昭和46)年に紅茶の輸入自由化が行われ、インド、スリランカなどから 低価格の紅茶が輸入されるようになると、国産紅茶は徐々に生産量が減っていきました。
そんな最中、丸子紅茶の村松二六さんは「この丸子の地に紅茶の灯を消してはならない」と、国産紅茶の研究を重ねました。
その結果、国産の紅茶品種「紅富貴(べにふうき)」を、初めて民間で栽培することに成功しました。
紅富貴の生産者は当時二六さんだけでしたが、紅茶作りのノウハウを身に付けたいと、二六さんのもとに全国からたくさんのお茶農家さんが訪れて、紅富貴の栽培・製造は日本各地に普及しました。
商品情報
商品名 | 丸子紅茶 紅富貴(べにふうき)/ 本山(ほんやま) |
内容量・価格 | 80g袋入り1,650円(税込) / 80g袋入り880円(税込) |
今回レビューするのは、丸子紅茶でも人気が高く、ベルギー王室御用達にもなった「紅富貴(べにふうき)」と、静岡県でも銘茶の産地として知られる本山地区の在来種のファースト(一番茶)のみを使用した「本山(ほんやま)」です。
ちなみにこちらの2種に加え、丸子地区で栽培された「丸子(在来)」を合わせた3種セットが、ふるさと納税の返礼品となっています。
商品レビュー
紅富貴(べにふうき)
ローストしたナッツのような香ばしい香りで、海外の紅茶で例えると、ダージリンのオータムナルのようです。
香ばしい香りが鼻に抜けて、優雅な気分に浸れます。
一口含むと、力強いコクや渋みがしっかりあって、カラメルのようなビターな甘さが広がります。
けど、口当たり柔らかく、アッサムほど強い収斂性や酸味が無いので、ストレートで飲んでも重すぎません。
力強い味わいはミルクに負けないので、ミルクティーにも最適です!
コクや甘みがあるので、砂糖を入れなくても美味しいミルクティーに仕上がります。
オススメ度:★★★★★★★★(8)
コスパ:★★★★★★(6)
ちなみに「べにふうき」というと、当ブログでも過去に紹介した「カクホリ紅茶 べにふうき」が私のお気に入りなのですが、そちらと比較すると以下のような特徴の差があります。
カクホリ紅茶 べにふうき:バラのようなフラワリーな華やかさと、マスカテルフレーバーを感じる風味
丸子紅茶 紅富貴:ローストナッツのような香ばしさと、カラメルのようなビターな甘さ
おすすめペアリング
紅富貴のしっかりとした渋みやコクは、甘みの強いスイーツにもよく合います!
今回合わせたのは、京都のお土産でも有名な「京ばあむ」です。(ちょうど京都に行く機会があったので、お土産屋さんで購入したものを合わせてみました♪)
京ばあむのお茶の風味と、紅富貴の香ばしい香りがシンクロして、美味しさ倍増!
さらに、しっかりした渋みの紅富貴は、京ばあむのしっとり重めのバアム生地や、シャリシャリとしたグレース部分の甘さとも相性抜群です。
紅茶の渋みが、口に残る生地や砂糖の甘さをスッキリ洗い流してくれるので、美味しい一口目の状態を常に楽しめます。
この他、洋菓子なら同じ理由で生クリームたっぷりのショートケーキなどにもよく合います♡
本山(ほんやま)
淹れたての香りは、紅茶らしい甘い香りがありながらも、ほうじ茶などに近いような香ばしさで、和紅茶らしい香りです。
落ち葉や枯葉のようなドライな香りと言ったら伝わるでしょうか?
口に含むと、香ばしい香りが一層強く香ります。
口当たりはまろやかで、旨みと甘みがギューっと詰まった味わいが美味しいです!
渋みは程よくしっかりありますが、コクは強くなく、キレがいいのでサッパリいただけます。
オススメ度:★★★★★★★(7)
コスパ:★★★★★★★(7)
おすすめペアリング
丸子紅茶の本山は、旨みがありコクは控えめなので、おにぎりや煎餅、醤油団子などのしょっぱいものがよく合います!
甘いものなら和菓子、特にあんこを使ったお饅頭などもオススメです。
今回は、京都のお土産の定番「八ツ橋」を合わせてみました!
(先程から京都名物ばかりなのは、ちょうどこの撮影が京都に行ってきた後だからです笑)
本山は渋みは程よいですがコクが控えめなので、素朴なあんこの甘さやニッキの風味の美味しさを引き立ててくれます。
他には、鎌倉のお土産でも有名な鎌倉紅谷の「クルミッ子」を合わせてみました!
クルミッ子は、クルミが練り込まれたキャラメルをバターの生地で挟んだお菓子です。
ほうじ茶のような香ばしい紅茶の香りと、くるみやキャラメルの香ばしい香りが調和して相性抜群!
同じ理由で、フロランタンなども合うと思ったのですが、キャラメルが甘すぎると紅茶の旨みとぶつかって、お互いのいいところがあまり引き立たないので、ナッツ系スイーツを合わせるなら、甘さ控えめなほうがオススメです。
まとめ
丸子紅茶の紅富貴(べにふうき)と本山(ほんやま)をご紹介しました。
紅富貴は香り高く、コクもしっかりあるので洋菓子などのスイーツにもよく合います!
ただ香りや味わいの個性が強いので、ペアリングさせるフードは選んで合わせましょう。
逆に、本山は旨みも強くサッパリ飲めるので、お食事に合わせたい時や、和紅茶を飲み慣れない方に向いています。
ぜひ、自分の好みや合わせるフードによって選んでみてください!
他にもいろいろな紅茶をたくさん紹介しているので、紅茶の最新情報が知りたい方は、ぜひ当ブログのブックマーク(お気に入り登録)と、MiiのTwitterやInstagram、YouTubeのフォローをしてください!
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