こんにちは、ティーアドバイザーのMii(みぃ)@mii_teaparty です!
先日、第7回 紅茶検定の日程が発表され、申込受付が開始されました。
第7回は、2023年8月27日(日) 開催です。(申込締切:2023年7月27日(木))
紅茶好きの方の中には、受験を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、紅茶検定 上級(プロフェッショナル)を取得した筆者が、紅茶検定について紹介します。
これから受験する方が気になるであろう、合格率や過去問、勉強方法や試験傾向について徹底解説しているので、ぜひ参考にしてください♪
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紅茶検定とはどんな資格?
紅茶検定とは、「紅茶」について正しい知識を取得して、日々のティータイムをより味わい深く楽しい時間にすることを目的とした検定です。
主催は紅茶検定実行委員会で、日本紅茶協会が特別協力しています。
開催時期は決まっておらず、その時により異なりますが、最近の開催歴によると年に2回程度開催されています。
試験は、初級(ベーシック)、中級(アドバンス)、上級(プロフェッショナル)と3段階の級が用意されており、身に付けたい知識のレベルによって資格を取得することができます。
なお、初級・中上級併願や中上級・上級併願など、上位級との併願も可能です。
※初級・上級は併願できません。
受験料は以下の通りです。
実施級 | 受験料(税込) |
---|---|
初級(ベーシック) | 4,900円 |
中級(アドバンス) | 5,900円 |
上級(プロフェッショナル) | 7,700円 |
初級・中上級併願 | 10,000円 |
中上級・上級併願 | 12,600円 |
なお、第7回は2023年5月31日(水)までに申し込むと、早割で通常価格の300円OFFで受験することができます。
既に受験することを決めている場合は早めに申し込みをしましょう。
申し込みの詳細な概要については、紅茶検定公式サイトをチェックしてください。
>> 紅茶検定公式サイトはこちら
紅茶の世界をより楽しむための知識が学べる!
紅茶検定では、おいしい紅茶のいれ方や、産地ごとの紅茶の種類や特徴、紅茶の道具の使い方など、より紅茶を楽しむための知識を身につけることができます。
さらに上級(プロフェッショナル)では、ティーパーティーの開き方やマナーといったおいしい紅茶の先にある楽しみについて学んだり、紅茶と健康について科学的な観点から分析した結果などを学ぶことができます。
紅茶がより美味しく淹れられたり、季節や気分、その時のシーンに合わせて自分で考えて選べるようになったら素敵ですよね!
試験はオンライン受験!4択形式で気軽に挑める!
試験はオンライン受験なので、カメラ付きのPC、スマートフォン、タブレット等とネット環境があれば、全国どこにいても受験できます。
自宅等で受験できるので、会場までの交通費や移動時間の心配をすることなく受験できるのは嬉しいですね。
試験中は不正防止のため、カメラをオンにして顔を映しながらの受験が必須となるため、試験中の環境としては会場で受験するのとあまり変わりありません。
また、試験問題は4択形式で出題されます。
記述問題や実技試験などは無いので、誰でも気軽に挑戦できるというのも嬉しいポイントですね。
受験のメリット・デメリット
メリット
- 紅茶をより美味しく淹れられるようになる
- その時の気分やシーンに合わせて、どの茶葉を選べば良いか自分で考えられるようになる
紅茶検定を受験するメリットは、なんといっても紅茶をより美味しく淹れられるようになることです。
それまで「なんとなく」で淹れていたティーバッグでさえも、掛ける手間とその理由を理解して正しく行えば、何倍も美味しく淹れることができます。
これは私が実際に受験して、心から実感していることです。
また、産地別の茶葉の種類や特徴を理解すると、「このスイーツに合わせるならこの茶葉がいいかな」といったペアリングを考えられるようになったり、「ミルクティーならこの茶葉がピッタリ!」といったように、紅茶の特徴を活かした選び方ができるようになるので、普段のティータイムのクオリティが格段に上がったり、おもてなしの際に相手に喜ばれたりもします。
デメリット
- 合格したからといって、就職や仕事で有利になるわけでは無い
- 公式テキスト以外に参考書や問題集などがないので、独学では勉強しにくい
紅茶検定の資格は、あくまでも紅茶をより楽しむための知識を身につけるものなので、就職や仕事などへ直接結びつけるのは難しいでしょう。
カフェや喫茶店などの飲食店勤務などであれば役に立つこともあるかもしれないですが、必ずしも必要とされる資格ではありません。
また、メジャーな検定であれば様々な出版社が参考書や問題集を発売していますが、紅茶検定には公式テキスト以外に参考書籍がありません。
そういった意味では、独学では勉強しづらいかもしれません。
合格率はどのくらい?
紅茶検定公式サイトによると、合格率は初級は約85%、中級は約75%、上級は約70%というように、かなりの合格率のようです。
先ほどデメリットの面で、参考書が公式テキストしかないので独学では勉強しづらいと記載しましたが、逆にいうと公式テキスト外から出題されることはほぼ稀なので、どの級も公式テキストや公式参考書をしっかり読みこめば合格することができます。
どんな問題が出題される? 学習のポイントは?
基本は公式テキスト「紅茶の大事典」からの出題が中心となっています。
初級(ベーシック)
初級では、紅茶好きなら知っている方も多い「おいしい紅茶のいれ方」系の問題、少し専門的な「製造方法」系、意外と知らない「保存方法」や「世界の紅茶の産地と茶葉の知識」「各国の歴史・文化」…など、紅茶に関する基本的な知識が問われます。
例として、以下のような問題が出題されます。
- おいしい紅茶を淹れる際のコツで正しいものはどれか
- 主にティーバッグ用として開発された茶葉の製法を何というか
- 世界で最も紅茶の消費量が多い国はどこか
正直、趣味で紅茶にちょっと詳しいくらいの方なら、テキストを読んですんなり覚えられるようなことが多い印象です。
ただ、製造方法などは少し専門的な内容なので、全く勉強せずに合格するのは難しいでしょう。
紅茶のいれ方や製造方法などは、ただ覚えるだけではなく「何故そうするのか?」といった理由まで理解することで、覚えやすくなります。
中級(アドバンス)
中級は、中級は初級の範囲に加え、マーケット、品質・規格・表示、成分と効能など、さらに深い紅茶の知識が問われます。
例として、以下のような問題が出題されます。
・○○(茶葉の種類)のクオリティーシーズンはいつか
・ティーバッグを考案したのは誰か
・スリランカが茶園を民営化したのは何世紀か
茶葉についてはクオリティーシーズンや採れる地形の特徴など、より詳しい知識が要求されたり、紅茶製造における歴史的な出来事が起きた年代やそれに関わる人物についても出題され、初級に比べると難易度が格段に上がります。
実際に受験した印象として、正直、紅茶検定公式サイトに掲載されている例題よりははるかに難しい内容が多く出題されます。
専門用語や歴史系は見慣れないものも多く覚えるのに苦労するかもしれませんが、内容自体は、テキストをしっかり読み込めば理解できる内容ばかりです。隅々まで何度もテキストを読み返して、頑張って覚えましょう!
産地別の紅茶の特徴や、歴史系の登場人物・キーワードなどはしっかり覚える必要があります。
暗記系が多いですが、単語だけで覚えるのではなく茶葉の産地の特徴を理解したり、どんな出来事があったのか時代の流れにそって整理したりすると覚えやすいです。
世界地図に茶葉の産地とその特徴を書き込んだり、年表を作ってみるのもいいでしょう。
上級(プロフェッショナル)
上級は、初級と中上級の範囲に加え、
ティーパーティーの歴史的背景やテーブルマナー、テイスティングとブレンディング、世界や日本のお茶に関する生産量などの統計、紅茶の詳細な成分、紅茶と健康
など、奥深い紅茶の知識が問われます。
例として、以下のような問題が出題されます。
・アフタヌーンティーにおける、スプーンなどのアイテムを置く位置や、フードの食べ方などのマナーについて
・テイスティングの正しい手順はどれか
・XXXX年のインドの茶生産量のうち、何%が輸出されているか
・紅茶の成分(タンニン・カフェイン・アミノ酸など)の特徴や、健康面にもたらされる作用について
公式テキスト「紅茶の大事典」に加え、「紅茶検定 上級用テキスト」からも出題される割合が多いので、しっかり読み込むことが重要です。
英国のティータイムやティーパーティーについては、一つ一つ、名称や使い方を覚えて理解する必要があります。
また、テイスティングについては、テキストの表に記載されている細かい説明文も問題で出ることがあります。紅茶の審査用語など全て網羅するのは大変ですが、説明文を読んで該当する用語が言えるようにしておきましょう。
生産量の細かい数字などはなどは全て覚える必要はありませんが、直近の年代で、上位3ヶ国くらいは国名や生産量をなんとなくでも覚えておくと良いでしょう。
過去問はどこで見られるの?
公式サイトに練習問題が何問か掲載されていますが、残念ながら2023年5月の現時点で、紅茶検定の過去問が確認できるサイトや書籍はありません。
オススメの勉強方法は?
まずは隅々まで読破!キーワードはノートに書き出す
まずは公式テキストを隅々まで読み込みましょう。
写真の横に記載されている小さい説明文など、細かいところまで出題されることもあります。
テキストは写真や図が多く、カラフルで見やすいので、読んでいてそこまで苦痛に感じることはありません(※個人的な意見です)が、ページ数がかなり多く「第一章 紅茶の基礎知識」だけでも約70ページほどあります。
なので、まずはザッとでいいのでテキスト全体を読みましょう!
その中で、重要だと思うキーワードには積極的にマーカーを引いていくと良いです。
読み終えたら、美味しい淹れ方や製茶など、流れを理解するため、初めはノートにまとめるのがオススメです!
年代、人物名、専門用語などのキーワードは、暗記することはもちろん大事ですが、マーカーを引いたキーワードのみを覚えるのではなく、そのキーワードの説明をノートに書き出すようにすると、頭に入ってきやすいです。
なお、勉強期間は平均1〜2ヶ月程度です。(受験者アンケートによる)
アプリでスキマ時間にも勉強!
過去問は公開されていませんが、「紅茶検定練習」という有志により制作された問題集アプリがあります。
私は主に、こちらのアプリを利用して勉強しました!
過去問に近い問題や、出題頻度の高い問題などが掲載されています。
こちらのアプリの良い点は、以下のとおりです。
- 初級・中級・上級の受験レベルに合わせて出題問題を選べる
- 間違った問題をチェックしておいて苦手問題だけ繰り返して出題できる機能がある
ただし、以下のような難点もあります。
- アプリの最終アップデートが2019年なので、出題問題のレベルが現在の紅茶検定に合っていない
- 稀に誤字脱字や、回答の間違いなどがある
これについては、有志による無料公開のアプリということもあり、仕方ないかなと思います。
公式テキスト以外に紅茶検定に特化した書籍などがない中、無料で利用させてもらえるだけありがたいということで、あまり気にせず利用しましよう。
アプリはあくまでも参考程度にして、これに頼り切らずに学習するのがいいと思います。
まとめ
紅茶検定について、まとめると以下のとおりです。
- 紅茶検定とは、紅茶をより楽しむための知識を身につけるもの
- 合格率は初級は約85%、中級は約75%、上級は約70%と比較的高い
- ほとんど公式テキストから出題されるので、よく読み込むことが大事
- 現時点で、過去問や問題集は発売されていない
- アプリを使ってスキマ時間に練習問題を解くのも◎
第7回は、2023年8月27日(日) 開催です。(申込締切:2023年7月27日(木))
紅茶が好きで、より知識を深めたいという方はぜひ、受験してみてはいかがでしょうか?
申し込みの詳細な概要については、紅茶検定公式サイトをチェックしてください。
>> 紅茶検定公式サイトはこちら
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