こんにちは、ティーアドバイザーのMii(みぃ)@mii_teaparty です!
先日、視聴者の方からこんな内容のメッセージをいただきました。
「このまえ友人から、ティーバッグは美味しくないとか、紅茶はリーフティーじゃないとダメだというようなことを言われました。私は、ルピシアなどのちゃんとしたお店ならティーバッグでもおいしいと思うんですが、やっぱりティーバッグはリーフティーよりも美味しくないものなんでしょうか…?」
(※一部抜粋・編集して掲載しております)
確かに、リーフティーっていうと本格的な感じで美味しそうですよね。
逆にティーバッグは、スーパーなんかで安くてたくさん入ったお得用が売っているのをよく目にするので、安っぽいイメージが先行して、美味しくないって思ってしまうのもわかります。
でも、質問者さんの言うとおり、おいしいティーバッグもたくさんありますよね。
ティーバッグは「誰でも簡単に、美味しい紅茶が味わえる」ように作られているので、正しい手順で淹れれば、高級品じゃなくても美味しい紅茶が飲めます。
なので、この質問に対する私としての回答は「そんなことありません!ティーバッグでもリーフティーに劣らず美味しいです!」なんですが、ここでふと疑問が浮かびました。
はたして、同じブランド・同じ茶葉の場合、リーフティーとティーバッグで、風味は変わるのかな…?
「そりゃあ、同じ茶葉なんだから味や風味は変わらないでしょ」と、なんだか当たり前のように思っていたのですが、実際に比較したことある人はどれくらいいるだろう?そして、その結果はやっぱり変わらなかったのかな?
そんなことが気になったので、今回は、リーフティーとティーバッグで香りや味に違いが出るのか、徹底比較してみました!
結論から申し上げますと…微妙に違いは出たものの、リーフティーとティーバッグでは味や香りは大きく変わりません!
どんなふうに違いが出たかのか、またその理由についてなど、後ほど詳しく紹介いたしますね。
また、実際、私もやったことがあるんですが、リーフティーでも一杯だけ淹れたい時とかに、お茶パックなどに入れて、簡易ティーバッグにするという方法で飲んでいる方もいるんじゃないでしょうか。
そこで、同じ茶葉を使用した場合、市販のティーバッグとお茶パックを使った簡易ティーバッグでは、実際どのくらい差が出るものでしょう?
これも結論から言うと、ティーバッグとお茶パックでは、ティーバッグのほうが美味しいです!
これも数値に表して、何がどれだけ違うか、というのを比較していきたいと思います。
ここまでは予想がつく結果だと思いますが、最後に、この結果をうけて
「じゃあ、美味しい紅茶を飲むには、リーフティーをポットで淹れるしかかないの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に朗報です!
なんと、リーフティーをお手軽に淹れることができる最強の便利アイテムがあるんです!
今回はそれもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください♪
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検証の準備
比較に使うのは、同じブランド、同じ茶葉の、リーフティーとティーバッグです。
今回使用するのは、紅茶専門店 テシエの「メランジェ・ド・テシエ」という茶葉です。
この紅茶を簡単に説明すると、テシエの代表的なブレンドで、セイロンティーを使用した、奥深い味わいと甘い香りがなブレンドです。ストレートでもミルクティーでもおいしくいただける優れものです。
ティーバッグってCTCとかダストといった小さい等級の茶葉が使用されることが多いのですが、「メランジェ・ド・テシエ」はティーバッグの茶葉とリーフティーの茶葉の大きさが同じなので、検証するのに最適だと思い選びました。
リーフティーはこちらの35g入りを購入していますので気になった方はぜひチェックしてみてください。
上記ページで購入できるティーバッグは1つで300mlのお湯を使用するティーバッグで、ティーカップで淹れるには少し大きかったので、ティーバッグはこちらの小袋タイプを購入しています。
こちらは1つ1.5g入りなので、ティーポットで入れるのに最適です。
なお、ティーポットで1杯分だけ淹れようとすると、お湯の量が少なすぎて高さが出ず、抽出の際に重要な茶葉のジャンピングができないので、倍量の2杯分の茶葉で作っていくことにします。
検証
リーフティーとティーバッグを同時に淹れ始め、最後に、味わい・コク・渋み・甘み・香りを10段階評価して比較します。
まずはティーポットとティーカップを、それぞれ湯通しして温めます。
ティーポットには、茶葉3gと熱湯300ml
ティーカップには、ティーバッグ(茶葉1.5g)と熱湯130ml
を、それぞれ淹れていきます。
※ティーカップのほうが若干湯量が少ないですが、商品ページに書いてある「淹れ方の目安」に従っています。
蒸らし時間はリーフティーもティーバッグも同じ3分間です。
3分間経ったらすばやく、ポットからカップへ注ぎ、ティーバッグを取り出します。
水色
出来上がった紅茶の水色を比較すると、どちらも同じ橙色です。
リーフティーの場合もティーバッグの場合も、水色には差はないようです。
香り
どちらも、黒砂糖やビスケットのような甘香ばしい香りがします。
ですがリーフティーのほうが若干、香りが優しく、ふわっと広がりがあるように思います。
対して、ティーバッグのほうはリーフティーほど香りが広がりません。
ですが、その差はわずかですし、香り自体に変化はありません。
香りについては、リーフティーのほうがティーバッグより香りが広がるという結果でした。
味わい
リーフティーのほうは、程良いコクと渋みがあり、ミディアムからフルボディくらいのしっかりした味わいです。
口当たりは滑らかで、雑味なども感じずとっても美味しいです!
ティーバッグのほうは、同じくコクと渋みが感じられますが、リーフティーよりわずかに渋みが強く、酸味があるように思います。
また、口当たりも同じく滑らかです。
ただ、本当に若干ですが、舌や喉に残るような雑味があります。
上記のようにほんのわずかな差ですが、やはりリーフティーのほうが美味しく感じました。
検証結果① リーフティーとティーバッグ
味わい…6 コク…5 渋み…5 香り…4 甘み…2
味わい…5 コク…5 渋み…5 香り…4 甘み…1
表で表すとこのような結果になりました。(こちらはメランジェ・ド・テシエを使用した場合の評価です)
この違いはおそらく、ポットで作るリーフティーのほうが、しっかり茶葉が開き、充分に紅茶の成分が抽出されるためだと思われます。
ティーバッグはメッシュ素材のテトラ型とはいえ、ポットで淹れる場合と比較したら茶葉の広がるスペースが狭く、茶葉の広りやジャンピングがしづらい構造になっています。
その茶葉の広がりやジャンピングが、香りや味わいに影響していると思われます。
ということで、リーフティーとティーバッグならリーフティーのほうが美味しく淹れられる という結果でした!
ただ、同時に飲んで比較した際に若干の違いを感じる、という程度で、言われてみないとほとんどわからないくらいです。
なので、そこまで気にしないのであれば時間や手間を省略できるティーバッグでも充分だと思います。
この辺りは、紅茶に対するこだわりによって考え方が違ってきますが、私個人としては、飲むタイミングによって使い分けるのがオススメです。
例えば、忙しい朝や仕事中のドリンクとして飲む時は、準備も簡単で洗い物も少なくて済むティーバッグを…。
ゆったりしたいティータイムやお客様へお出しする時などは、丁寧に、かつ複数杯分淹れられるリーフティーを…。
というように、時と場合によって使い分けると良いかもしれませんね。
お茶パックを使った簡易ティーバッグ 便利だけど美味しさは…
ティーバッグでも十分美味しいと言うことはわかったけど、ティーバッグで飲みたくても「お気に入りの茶葉がティーバッグでは販売されていない」ということも多いですよね。
それに、私はめんどくさがりなのでティーバッグを使いがちなのですが、
そんな時は、スーパーやドラッグストア、100円ショップなどに売っているお茶パックに茶葉を入れれば、簡易ティーバッグになっちゃいます。
ただし、メッシュ素材のテトラ型ティーバッグに比べると抽出性も低く、茶葉もジャンピングしにくいので、出来上がった紅茶は味や香りがぼんやりしてしまいました…。
味わい…5
コク…5
渋み…5
香り…4
甘み…1
味わい…4
コク…4
渋み…4
香り…3
甘み…2
実際に、同じ「メランジェ・ド・テシエ」でお茶パックを使用した際の評価チャートはご覧の通り。
コク、渋み、香りが、ティーバッグよりも低い数値になりました。
これはやはり、使っているフィルターの素材や、ティーバッグの形状が大きく関係しているのでしょう。
唯一甘みがティーバッグより高い数値となっていますが、これは逆に渋みやコクが弱く、甘みを感じやすくなったためだと思われます。
市販のテトラ型ティーバッグに及ばないとは予想していましたが、改めて数値にしてみるとここまで差があるとは…。
たとえお手軽だとしても、今後お茶パックの使用は控えようと思わざるを得ません。
リーフティーをもっとお手軽に!ポットで入れた紅茶にも劣らない最強便利グッズ
でもやっぱり、美味しい茶葉を1杯分だけ淹れたい!手軽に済ませたい!という時もありますよね?
そんな時には「ティードリップ」という便利グッズがオススメです!!
上の写真は以前ルピシアの特典でいただいた非売品ですが、パッケージが違うだけで全く同じものが楽天市場などで販売しています。
これを使えばリーフティーでも一杯分だけ、しかもポットで作る時の美味しさそのままで淹れることができるんです!
片付けも、ティーバッグのようにカップから取り出したらポイっと捨てられるし、ポットや茶漉しなどの面倒な洗い物を減らすことができるので、時短にもなります。
まさにリーフティーの美味しさとティーバッグの手軽さの両方を兼ね備えた神アイテム♡♡
開発してくれた人ありがとうございます…!!
今回の検証のために改めて比較してチャートにしたんですが、若干渋みが控えめになっているだけで、本当にポットで淹れる紅茶の美味しさそのまま…正直これにはビックリです。
本当に、全ての紅茶好きに一度は試していただきたいアイテムなので、ぜひ試してみてください!!
数値で比較しても、若干渋みが控えめに感じるくらいで、味わい・コク・香りなどはリーフティーと遜色ありません。
味わい…6
コク…5
渋み…5
香り…4
甘み…2
味わい…6
コク…5
渋み…4
香り…4
甘み…2
これはおそらく、ティーバッグやお茶パックに比べて茶葉が広がったりジャンピングしたりできるスペースが広く、少ない茶葉やお湯でもポットで淹れる状況により近い状態なり、美味しい成分がしっかり抽出できたからではないかと思われます。
実は今まで「ティードリップはお茶パックより高いし勿体無いから…」とお茶パックで代用することが多かったんですが、改めて飲み比べたところ、ティードリップとお茶パックでは、数値として歴然とした差が現れたので、少し前に完全にティードリップに移行して大正解だと思いました!
多少お高いといっても数百円だし、こんなにも美味しさに差が出るなら、それこそ美味しく飲まないと茶葉がもったいないですもんね!
まとめ
リーフティーとティーバッグで香りや味に差があるか比較検証してみましたが、結果は以下の通りでした。
- リーフティーとティーバッグなら、リーフティーのほうが香りも味も良い!
- ただしその差はほんのわずかなので、そこまで気にしないのであれば時間や手間を省略できるティーバッグでも充分おいしい!
- 飲むタイミングで使い分けることが重要
また、リーフティーのおいしさとティーバッグの手軽さの両方を維持してくれる便利アイテムとして、ティードリップを使用するのもオススメです。
確かにリーフティーのほうがおいしいですが、ティーバッグがまずいなんてことは決してありません。
リーフティーもティーバッグも、美味しさ・利便性などを考えて、それぞれの特性を理解して自分に合ったほうを選んでくださいね!
なお今回の検証について、数値などは私の主観で評価しているところがあるので、感じ方には個人差があると思います。
なので、皆さんにもぜひご自身で試して違いを体感していただきたいです!
特に「ティードリップ」は絶対にオススメしたい最高なアイテムなので、使ったことがない方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?
他にもいろいろな紅茶をたくさん紹介しているので、紅茶の最新情報が知りたい方は、ぜひ当ブログのブックマーク(お気に入り登録)と、MiiのTwitterやInstagram、YouTubeのフォローをしてください!
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